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サンパウロの停電を違法電線と街路樹が長引かせた 美代賢志

電線が縦横に張り巡らされ、街路樹は枝葉が伸びたままだ(サンパウロ市で11月12日) 筆者撮影
電線が縦横に張り巡らされ、街路樹は枝葉が伸びたままだ(サンパウロ市で11月12日) 筆者撮影

 ブラジルのサンパウロ市内では11月3、4日に暴風雨となり、大規模停電が発生した。ほぼ復旧したのは7日で、250万人以上に影響が出た。停電自体は暴風による電線の破断が原因だが、街路樹がトラブルの原因になるとともに、復旧の長期化の要因になっていた。

 サンパウロ市などではケーブルテレビや電話の回線を無許可で設置する業者が多く、既存の電線に無許可の電線を束ねて設置する違法行為が横行する。古い電線は放置されており、暴風雨で重量オーバーの電柱が強風に…

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