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少子化の台湾で大学予備校ピンチ 林哲平

かつては多くの予備校が軒を連ねた南陽街。現在は飲食店街に変貌した(台北市内で) 筆者撮影
かつては多くの予備校が軒を連ねた南陽街。現在は飲食店街に変貌した(台北市内で) 筆者撮影

 台湾では少子化により、大学進学のための予備校が窮地に立たされている。大学新入生は過去約10年間で3割減っており、かつて予備校街として知られた台北駅前の通りは、タピオカミルクティーなどを売る飲食店街へと様変わりしている。

「放課後は学生でごった返して、歩くのも大変なほどだった」。台北駅前南側に伸びる南陽街で飲食店を経営する男性(67)は、30年前に店を開いた当時の様子を振り返る。さまざまな予備校が軒を連ね、店は小腹を満たしたい学生らで夜遅くまでにぎ…

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