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加速度的に増加する米政府債務 市岡繁男

 米連邦政府の債務残高は昨年12月末、34兆ドルを突破し、2013年からの10年間で2倍強になった。それも昨年5月末、債務上限を撤廃後の7カ月間で2.5兆ドルも急増する異様さだ。1776年の建国から1988年までの累積債務は2.6兆ドルだった。つまりバイデン政権はこの7カ月間で212年分の借金を積み上げたのだ。

 そんな放漫財政に対し、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長は「現政権の支出は持続不能」と苦言を呈した。FRBが金融を引き締めても、政府が財政拡大をやめなければ効果はない。昨年、FRBの連続利上げにもかかわらず、株価が好調を維持したのはその表れだ。

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