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小学校から大学まで科学教育を強化する中国 尹世花

ブロック玩具を使ってロボット操作を楽しむ子どもたち(上海市で筆者撮影)
ブロック玩具を使ってロボット操作を楽しむ子どもたち(上海市で筆者撮影)

 中国では、「アート塾」や「スポーツ塾」に加え、子どもたちを対象にした「科学実験塾」もブームだ。上海の教室では、子どもたちがプログラミングでロボットを操作して楽しんでいた。

 科学教育が重視されるきっかけになったのは、2021年実施の「双減政策」だ。小中学生の「宿題」と「塾通い」の二つを減らす目的があり、この結果、小中学生向けの学習塾の新設禁止や、既存の学習塾の非営利化などが実施された。

 23年には、小中学校の科学教育を今後3~5年で強化する政策も発表された。暗記ではなく探求心や好奇心を重視し、科学者の育成を進める狙いがある。24年2月には、全国の小中学校184校で人工知能(AI)の教育を強化する方針が打ち出された。

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