週刊エコノミスト Online 特集

役立つ会計 楽天会計マジック 非上場株式評価益で利益かさ上げ 公募増資や携帯参入の「援軍」に=細野祐二

IFRSをアクティブに活用する楽天(三木谷浩史会長兼社長)(Bloomberg)
IFRSをアクティブに活用する楽天(三木谷浩史会長兼社長)(Bloomberg)

 東芝やオリンパス、日本航空といった大企業を舞台に起きた不正会計をいち早く指摘した会計評論家の細野祐二氏──。「会計のプロ」が、自らの経験とノウハウを活用し、財務諸表の危険度を探るために独自に開発したソフト「フロード・シューター」で、東証1部を中心に上場企業600社を分析したところ、「調査対象財務諸表の約4%は強度の警戒を要するか、あるいは危険」と細野氏は明かす。

 フロード・シューターは78の評価項目で財務諸表をチェックしていくが、現金の流出入を示すキャッシュフローは、その中でも特に重要な項目だ。当期利益に現金の裏付けがきちんとあるかどうかを確認するためである。

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