マーケット・金融 特集

政策の後押しもあるキャッシュレス関連銘柄 現金関連業界は縮小も=和島英樹 キャッシュレスの覇者

 二次元コード(QRコード)決済、スマホ決済などキャッシュレス決済関連銘柄に注目が集まっている。経済産業省は2025年までに国内のキャッシュレス決済の比率を現状の2倍の40%とする目標を掲げている。新サービスの発表が相次ぎ、政策の後押しもあるキャッシュレス関連銘柄は、いまや話題に事欠かない分野だ。

 キャッシュレス決済銘柄の代表格のひとつのメタップスは、3メガバンクがQRコードの規格統一を発表した今年5月、思惑買いから株価が急騰し、年初来高値を更新した。またキャッシュレス決済システムで銀行との連携強化を進めるGMOペイメントゲートウェイ、スマホのQRコード読み取りアプリを手がけるメディアシークなども、キャッシュレス関連銘柄として投資家に認知され、話題が出るたびに株価が上昇している。

 キャッシュレス決済の主な銘柄は、システムやアプリなどを提供するネット・IT関連企業、メガバンクのみならず地銀も独自サービスを立ち上げている銀行、従来から展開してきた決済サービスを発展させる通信などの企業がある(表)。また消費者との窓口となる店舗を展開するコンビニ、スーパーなどの流通系、交通カードで先行する鉄道関連などもキャッシュレス決済に積極的だ。この分野には今後も新規参入企業が相次ぐと見られ、…

残り1064文字(全文1608文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事