投資・運用 騒乱相場 ストラテジストの目

景気再加速で株高へ 景気循環株の反転に期待=平川昇二

ニューヨーク証券取引所のトレーディングフロアのモニターに映る米連邦準備制度理事会のパウエル議長(Bloomberg)
ニューヨーク証券取引所のトレーディングフロアのモニターに映る米連邦準備制度理事会のパウエル議長(Bloomberg)

 市場では米国景気について循環の拡大後期との見方が一般的であるが、以下の理由から現在はまだ景気循環の拡大中期に位置していると考えている。世界株価は2018年、リセッション(景気後退)前の最後の上昇相場前で起きた1989年、98年、06年のような調整を経験したものの、20年に向け再上昇することが予想される。

 現状が景気循環の拡大中期と考える第一の理由は、米鉱工業生産、在庫循環からの視点だ。図1は米在庫出荷比率と鉱工業生産前年同月比を示している。鉱工業生産前年同月比のボトムに○印を、その後、生産拡大が続き急激に悪化する直前に△印をつけると両者の期間が5年1カ月~6年に収まっていることがわかる。

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