週刊エコノミスト Online 伸びる、消える鉄道

路線廃止か、存続か…… JR北海道の“青息吐息” 沿線自治体との協議は停滞=大倉政治

協議が進まない留萌線。背後の橋は深川・留萌自動車道(筆者撮影)
協議が進まない留萌線。背後の橋は深川・留萌自動車道(筆者撮影)

 JR北海道の経営状況は極めて厳しい。2019年3月期連結決算は179億9100万円の最終赤字となり、過去最大の赤字を計上した。JR北海道は、現状のままでは22年度に資金不足に陥り、23年度には不足額が約400億円に達すると予測する。30年度の北海道新幹線札幌開業までは、公的支援なくしてはまったく立ち行かない状態だ。

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