週刊エコノミスト Online 伸びる、消える鉄道

躍進!鉄道株 京王、京成、JR東海…… 「安定性」で続々と高値更新=村田晋一郎

(注)HDホールディングス (出所)ブルームバーグより編集部作成
(注)HDホールディングス (出所)ブルームバーグより編集部作成

 日本株市場では今、鉄道株が堅調だ。上場する鉄道株25銘柄のうち、今年に入って過去10年間の最高値を更新したのは8銘柄を数える。各社とも鉄道の利用者数が安定して推移し、不動産事業などを幅広く手がける銘柄も多い。かつては景気動向に左右されにくい「ディフェンシブ株」の代表的な銘柄として電力株が買われたが、今や鉄道株が電力株に代わるディフェンシブ銘柄の代表に台頭している。

 今年に入って株価が過去10年間の最高値を付けたののは、JR東海や富士急行、京王電鉄、京成電鉄、近鉄グループホールディングス(HD)、名古屋鉄道、京阪HDの7銘柄。また、2016年10月に上場したJR九州も今年3月に最高値を付けている。09年8月を起点に各銘柄の騰落率を見ると、最も上昇率が高いのは富士急行で、3月に一時4・8倍を超えた。また、JR東海も3月、一時4・3倍にも上昇している(図)。

残り2037文字(全文2419文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事