教養・歴史 コロナで消える・勝ち残る大学

4大学トップに聞く「コロナでも生き残る条件」 前田正史 京都先端科学大学学長

 オンライン授業が普及した今、大学の個性はどこに求められるのか。地方大学の生き残り策は。4大学のトップに聞いた。

(聞き手=市川明代、白鳥達哉、吉脇丈二・編集部、構成=稲留正英・編集部)

会社を興し、自己実現する人を支援

 永守重信理事長(日本電産会長)がなぜ、140億円もの私財を投じて、大学経営に乗り出したのか。それは、日本の教育システムに助けられたから、今の自分があると思っているためだ。英語や物理で少々つまずいても、実力がある者ははい上がってくる。ブランド高校を出ないと入れない大学ではなく、そういう人間を発掘して、育てるチャンスを与えたい。彼の発言に共感した父母から勧められて、4月新設の工学部に来た学生がかなり…

残り462文字(全文770文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事