教養・歴史 コロナで消える・勝ち残る大学

京大・法政大・立命館APU 3大学のトップが激論 「大学の価値はキャンパスにこそ」

各大学をzoomでつなぎ、座談会が行われた
各大学をzoomでつなぎ、座談会が行われた

 <第2部 ポストコロナの大学像>

 キャンパスで勉強できない異常事態が続いている。京都大の山極寿一前総長、法政大の田中優子総長、立命館アジア太平洋大(APU)の出口治明学長に、大学の現状や、これからの大学像などについて聞いた。

(司会=中根正義・毎日新聞編集委員、構成=白鳥達哉・編集部)

「産業界は、人文社会系の学位を活用しないとだめだ」

── 今回のコロナ禍のなか、先生方は積極的に次世代を担う若者にメッセージを発信している。

田中 大学はどんなところなのか、ということを最初に経験する時期が1年生の前半に当たるのだが、それができなかった点は大変気になっていた。

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