教養・歴史 書評

『ひきこもりの真実』 林恭子著 ちくま新書 924円

『ひきこもりの真実』 林恭子著 ちくま新書 924円

「ひきこもり」を問題視する言説は多く現れたが、本書が決定的に異なるのは当事者・経験者の声を大規模に収集し、得られた事実をベースにしている点だ。「ひきこもり・生きづらさについての実態調査2019」が得た有効回答数は1686人。そこで、ひきこもりの本当の姿が明らかになった。自身、高校以来断続的にひきこもりになり、現在は全国で「ひきこもり女子会」を主宰する著者が、画一的な支援の課題や家族に求めたいことなどを明らかにする。(K)

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