週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断

自宅を「早く、高く」売る7ポイント=長嶋修

新築住宅を意識して自宅を売り込むのも大切だ(写真は本文と関係ありません)
新築住宅を意識して自宅を売り込むのも大切だ(写真は本文と関係ありません)

自宅売却のための7ポイント/125 

 今回は「自宅を早く、高く売る」七つのポイントを伝授しよう。難しいことはなにもない。

 自宅売却のライバルは、実は他に売りに出ている「中古住宅」ではない。低金利の今、購入者は常に「新築住宅」と比較している。新品同様である必要はないが、自宅売却に有効な視点となる。

 一つ目は「第一印象」。不動産も人間と同じで、第一印象が大切だ。庭木のお手入れや物置などの整理をしておくだけでも、パッと見の印象が全く違う。家を外から眺めたときに、こざっぱりした雰囲気になっているかどうか。

 二つ目は室内の「整理整頓」。玄関をはじめ、リビング・各居室など整理整頓されていると印象が大きくアップする。まず、玄関を開けたら靴などが散乱しているなど、生活をそのまま見せるのはそれだけで大きなマイナス点になる。とりわけ重要なのがキッチン、洗面室、トイレなどの「水回り」。専門の清掃業者に頼んででも、きれいにしておく価値がある。「人が使ったあと」といった雰囲気が出ないようにしたい場所だ。

 三つ目は雨戸やカーテンを開放すること。「明るさ」を追求して、普段は閉めっぱなしでも、雨戸やカーテンはなるべく開けて開放感を演出しよう。どうしても暗い部屋は電灯をつけておく。古い電球なら新品に交換しておきたい。

見学者に熱弁必要なし

 四つ目は風通しを意識する。気持ちのよい風が入ってくる窓を開けておくと、高感度が大幅にアップする。室内にこもりがちな臭いにおいもなくなる。居住者にとっては、当たり前になっていて気づきにくいが、どんな家でも特有のにおいがあるものだ。

 そして、物件を「売り込まない」のが五つ目のポイン…

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