教養・歴史 書評

『夕暮れに夜明けの歌を』 奈倉有里著 イースト・プレス 1980円

『夕暮れに夜明けの歌を』 奈倉有里著 イースト・プレス 1980円

 日本人で初めてロシアの文学大学を卒業した著者が、2003~08年に過ごした学生生活を振り返る。友人や先生は、ベラルーシにクリミアとさまざまなルーツを持つ。当時のエピソードと2021年の本書執筆時の思いが交錯し、分断と言論統制が進む現地の変化が浮かび上がる。そして学びに打ち込む日々の中で、自身に刻んだ詩が引用される。どんな時代も、抑圧に抗して思いを言葉に託す作家たちがいた。著者の言葉もそこに加わる。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事