教養・歴史 書評

『失われた時、盗まれた国』 増田幸弘著 作品社 2640円

『失われた時、盗まれた国』 増田幸弘著 作品社 2640円

 2000年前後から為替市場を動かす存在として個人投資家が注目された。本書はFX (外国為替証拠金取引)をブームに仕立てた笹子善充氏の一代記。都市銀行で信用を逆手にとった商品販売に限界を感じ、為替ブローカーに転身。為替会社を渡り歩くも電子化でブローカーが不要に。設立の中核となったFX会社が上場する手前で経営から排除され、香港へ。空気に流されず時代を泳いだ人物の視点でバブル期以降の日本金融界を捉えており、内幕が興味深い。(A)

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バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

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