教養・歴史著者に聞く

男社会と闘った女性教師たち。教育の性差別を乗り越えた歴史=藤原秀行

『女教師たちの世界一周 小公女セーラからブラック・フェミニズムまで』

 ◆著者 堀内真由美さん(愛知教育大学准教授)

男社会と闘った女性教師たち 教育の性差別を乗り越えた歴史

 本書は19世紀以降、男性社会の大英帝国で教師の世界に入った女性が“進んだ教育”を広めようとインドなど海外の領土で奔走した姿を紹介。教育における男女平等実現の闘いの記録だ。実在の人物に加え、女性教師が登場する『小公女』といった小説の著者や主人公も取り上げている。

 著者は英国の近現代女性史やジェンダー論が専門。かつて公立中学校の教師だった頃の経験が研究の道に進む契機の一つになった。

残り1020文字(全文1296文字)

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