教養・歴史 書評

『男が心配』 奥田祥子著 PHP新書 1100円

『男が心配』 奥田祥子著 PHP新書 1100円

 著者は元新聞記者。「男の生きづらさ」をテーマに取材を続け、同じ対象者へのインタビューは最長20年以上になる。恋愛・結婚から出世、育児、家族の介護、定年まで、人生の節目で疲弊する男性の苦悩を描き出す。密着取材で浮き彫りにしたのは、どの男性にも共通する「理不尽さ」だ。会社、女性、子どもに裏切られながらも「男らしさ」の呪縛から逃れられない、第一線で活躍してきた中年男性は自分と紙一重ではないか。生き方の処方箋になる書だ。(S)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事