教養・歴史 書評

『武器としての国際人権』 藤田早苗著 集英社新書 1100円

『武器としての国際人権』 藤田早苗著 集英社新書 1100円

 現代の世界で最も深刻な人権侵害は貧困である。メアリー・ロビンソン国連人権高等弁務官のこの認識を著者は共有する。従来は結びつけて考えなかった「人権」と「貧困」の関連を強調し、人権に関する日本の意識の低さを検証する。その際、目安になるのが国際人権。国際人権を正しく理解することが日本にとって「武器」になるというのがタイトルの意図だ。人権条約機関や個人通報制度など、日本であまり知られていない組織、制度について解説する。(N)


週刊エコノミスト2023年1月24日号掲載

『武器としての国際人権』 藤田早苗著 集英社新書 1100円

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