教養・歴史 書評

『オックスフォード哲学者奇行』 児玉聡著 明石書店 2420円

『オックスフォード哲学者奇行』 児玉聡著 明石書店 2420円

 紀行ではなく「奇行」。英国の名門オックスフォード大学とゆかりのある哲学者たちのリアルな姿をユーモラスにつづったエッセー集だ。マリー・ミジリーやフィリッパ・フットといった、日本ではまったくといっていいほど翻訳書の出ていない女性哲学者が何人も紹介されているのが特徴。女性はズボンをはいたままでは入店できないとレストランで言われ、ズボンを脱いで下着で入っていったエリザベス・アンスコムのエピソードなど、強烈な個性が光る。(K)


週刊エコノミスト2023年1月24日号掲載

『オックスフォード哲学者奇行』 児玉聡著 明石書店 2420円

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