教養・歴史 闘論席

炎上案件がもたらす“公共性の縮小”は警戒案件 小林よしのり

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

小林よしのりの闘論席

 三浦瑠麗氏が「旧統一協会」信者の献金被害を「競馬でスッたって同じ」と発言して炎上した。カルトを守っていたのが政権与党という異常事態の認識が足らない上に、信者2世の問題もあり、自己責任で済ませられる案件ではない。

 米エール大学助教授の成田悠輔氏は「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹をすればいい」と発言して世界中で大炎上した。これはシルバー民主主義で、少子高齢化と真剣に向き合わない老人への若者のいらだちとして、分からなくもない。すでに老人の領域に入ったわしがかばってあげる。

 荒井勝喜元首相秘書官の「LGBT見るのも嫌だ」は、わしより若いくせに時代錯誤、タリバン並みの考えで駆除した方がいい。現在の家族像は明治以降に作られたもので、変化するのは当然である。

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