新聞から言葉をえぐる(11月15日~11月21日)
「いま総務省が一生懸命、こういう発言をしてくれと工作している」=11月15日付『毎日新聞』
国民民主党の玉木雄一郎代表が東京MXの番組に出演し、全国知事会の村井嘉浩会長(宮城県知事)が「年収103万円の壁」の見直しについて、地方の税収が減るとして反対を表明したことに対して。
「マットは司法省全体の腐敗を根絶し、犯罪と闘う真の任務に戻す」=15日付『日経新聞』
トランプ次期米大統領が、司法長官にマット・ゲーツ連邦下院議員を起用する意向を表明して。ゲーツ氏は未成年者との性行為疑惑などの醜聞を抱え、2023年には当時のマッカーシー下院議長(共和党)を解任に追い込んだ。共和党内からも人選を疑問視する声が出て、ゲーツ氏は指名を辞退した。
「米国人を再び地球で最も健康な人々にする使命を追求できることを楽しみにしている」=16日付『読売新聞』
トランプ次期米大統領は、ロバート・ケネディ・ジュニア氏を厚生長官に指名すると発表した。ケネディ氏は反ワクチン活動で知られ、医学・医療界で懸念の声が上がった。ケネディ氏がX(旧ツイッター)で。
「非常にかみ合った意見交換だった」=17日付『朝日新聞』
ペルーの首都リマで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席した石破茂首相が、中国の習近平国家主席と会談。主張の違いがあっても共通の利益を追求する「戦略的互恵関係」の推進と「建設的かつ安定的な関係」を構築する方針を確認した。会談後、石破氏が記者団に。
「これがプーチンが長い間望んでいたことだ。彼にとって孤立状態が軽減されることは重要だ」=17日付『毎日新聞』
ウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説で、ドイツのショルツ首相がロシアのプーチン大統領と約2年ぶりに電話協議したことについて「パンドラの箱」を開けたと批判して。
「『ちょっと無理かな』と思ったけど、ギリギリ優勝することができた」=18日付『読売新聞』
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、フィンランド大会の女子で、吉田陽菜(はな)=木下アカデミー、写真=が合計199・46点で優勝し、2年連続のGPファイナル進出を決めた。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)転倒から立て直したことについて。
「斎藤(元彦)候補と争ったというより、何と向かい合っているのかなという違和感があったのは事実」=18日付『朝日新聞』
斎藤元彦・前兵庫県知事(47)の失職に伴う知事選が投開票され、前職の斎藤氏が、前尼崎市長の稲村和美氏(52)=写真=ら新人6人を破り再選を果たした。稲村氏が、SNS上で誹謗(ひぼう)中傷や真偽不明の情報が飛び交った選挙戦を振り返って。
「支援がここまで広がるとは思っていなかった。SNSを通じていろんなつながりを持たせてもらった」=18日付『毎日新聞』夕刊
兵庫県知事選で再選された斎藤元彦前知事が、SNSの支援の広がりが再選の原動力となったことを強調して。
「欠席が会議自体の成果や各国首脳との関係構築に影響を与えたとは考えていない」=19日付『毎日新聞』
ペルーで開かれたAPEC首脳会議で、締めくくりとして行われた集合写真の撮影に石破茂首相が間に合わず欠席した。事故渋滞に巻き込まれたとみられる。林芳正官房長官が記者会見で。
「きれいな魂がふっと光のように座っているような人だった」=20日付『毎日新聞』
現代日本を代表する詩人で、絵本や作詞、エッセーなど幅広い著作で親しまれた谷川俊太郎さんが、老衰のため92歳で死去した。谷川さんと並んで戦後日本を代表する詩人の一人、吉増剛造さん(85)が。
「新しいチャレンジを野党が作っていく第一歩になった」=21日付『朝日新聞』
自民、公明、国民民主の3党は、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」の引き上げや、ガソリン減税の検討などを明記した総合経済対策案について合意した。2024年度補正予算案についても「年内の早期成立を期する」とした。国民民主の浜口誠政調会長が記者団に。
「破壊工作と想定せざるをえない」「誰がやったのかは不明だ」=21日付『読売新聞』
バルト海のフィンランドとドイツ、スウェーデンとリトアニアをそれぞれ結ぶ光ファイバーケーブルが、相次いで損傷しているのが見つかった。ドイツのピストリウス国防相が記者団に。
週刊エコノミスト2024年12月10・17日合併号掲載
新聞から言葉をえぐる(11月15日~11月21日)