個人投資家が注目する日本株5銘柄はこれだ 投資テーマは①宇宙防衛②高齢化③猛暑 とりでみなみ
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27歳で「50歳までに資産3億円」の目標を立て、40代で達成したとりでみなみ氏が注目する銘柄はこれだ。
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日本は当面はインフレ率が高めで推移し、株高が続くと考えている。日経平均株価は2025年初に4万円程度、その後は4万3000円程度を天井にしたボックス相場となると予想する。5万円を超えるとすれば4万5000円前後が定着してからで、26年以降ではないか。
25年の投資テーマを三つ想定する。一つ目は、宇宙防衛だ。政府は25年度、航空自衛隊に「宇宙作戦団(仮称)」を新編し、27年度までに空自を「航空宇宙自衛隊」に改称する。一般的に防衛関連企業の売上高に占める宇宙防衛事業の比率は低いが、システム開発のセックは24年4〜9月期売上高に占める宇宙先端システム事業の比率が29.5%に上る。25年3月期は増収増益の見通しで、受注残と受注残高は過去最高を更新している。
海外比率高いラウンドワン
二つ目は、団塊の世代が全員、25年に75歳以上の後期高齢者となることで深刻化する人手不足や社会保障費の増大だ。九州を地盤とするディスカウントストアのトライアルホールディングスは販売時点情報管理(POS)システムの開発企業だったが、小売業界の非効率さに気づいて同業に参入したという異色企業だ。情報技術(IT)を活用して業務を省力化し、働き手の不足を乗り越えるデジタルトランスフォーメーション(DX)に積極的だ。新規出店を積極化してIT投資がかさみ、24年7〜9月期は前年同期比で減益だったが、既存店売上高は好調に推移している。
社会保障費の増大という観点では、医療用漢方薬のトップ企業、ツムラが有望だ。漢方薬は西洋薬より安価という研究結果もあり、欧州などでは公的健康保険の適用対象に含めるかどうかの検討が進む。日本でも政府が医療費を抑制する上で医療用漢方薬の活用に注目が集まる素地がある。
三つ目のテーマは、猛暑だ。気象庁によれば、24年6〜8月の平均気温は統計を開始した1898年以降の夏としては、23年に並んで1位タイだった。東京ディズニーリゾートの来園者数はコロナ禍前…
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週刊エコノミスト
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