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投資・運用 2025年に上がる株

高配当期待の日本株10銘柄はこれだ 朝日工業社は配当利回り年5%超 木村佳子

10月23日、東京証券取引所に上場した東京地下鉄の山村明義社長(前列中央)ら
10月23日、東京証券取引所に上場した東京地下鉄の山村明義社長(前列中央)ら

 上場企業の配当利回りの平均は年2%台だ。それを大きく上回るものを中心に手堅く投資できる銘柄を探った。

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 米国の次期大統領にトランプ氏が就任すると、対外関係、金融、エネルギーなどの政策が大きく変わり、不確実性が高まるのは確実だ。2025年、株式に投資する際はできるだけ業績が手堅いと考えられる企業を選ぶといい。

 ポイントとして挙げたいのは、連続増配に意欲的▽内部留保が潤沢で、自社株買いや敵対的でない企業買収を進める余力がある▽日米関係に左右されにくい内需に関わる事業の比重が高く、業績を向上させやすい──の3点だ。

 手堅い個人投資家には24年10月に上場したばかりの東京地下鉄(営業上の愛称は東京メトロ)が向く。国と東京都が所有していたが、両者が発行済み株式の計50%を売却した。上場日の時価総額が1兆円を超す企業規模や知名度の高さから考え、初値はもっと上がってもよかったが、衆院選の4日前という買いにくい状況で割を食った。

 1株当たりの配当は上場前の24年3月期は32円、25年3月期の会社予想は40円。配当利回りは年2.3%(24年11月19日終値で買った場合=以下同)。また、200株保有する株主に乗車券を年2回、計6枚進呈する優待もある。11月には有楽町線(豊洲─住吉)と南北線(白金高輪─品川)の延伸工事に着手した。

 スターティアホールディングス(HD)は中小企業向けに電話回線や複合機の導入、ウェブサイトの運営などを請け負う会社。5月には、配当を原則として減らさず、維持するか増やす「累進配当」を方針とした。25年3月期は年102円の配当を見通す。配当利回りは年4.5%と高水準だ。

利回り年5.7%も

 25年には団塊の世代が全員、後期高齢者になる。介護施設に入ることを検討する高齢者の間では、自宅を売却して費用を捻出したいというニーズが高い。ランドネットは中古不動産の買い取り再販売や、賃貸不動産の管理をする会社。創業者の栄章博社長はマンション大手の大京で営業部署に勤める傍ら、苦労してシステム開発を担った。ランドネットを創業後、物件情報をデータベース化したことで、自宅を売りたい人と最短1日で売買契約を結び、手付金を振り込むサービスを実現したという。

 同社が上場する東証スタンダード市場から同プライム市場に昇格するには、株主数を800人以上に増やす必要がある。24年7月末現在、944人であり、この要件は満たしている。昇格すれば株価上昇が見込める。1株当たりの配当は23年7月期18.5円、24年7月期30.75円、25年7月期31.5円(会社予…

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