今週のポイント ロシア失業率(12月20日) 当面は低い水準で推移=神戸雄堂
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ロシア連邦国家統計局は12月20日に11月の失業率を公表する。ロシアでは2016年から失業率の低下傾向が続いている。19年1月からの付加価値税率の引き上げ(18→20%)や年金改革を控え、労働参加率が高まることも考えられ、失業率の動向が注目される。
ロシアの失業率は16年から低下傾向が続いており、18年9月には統計開始以来、最低の4.5%を記録した。失業率の低下傾向について分子の失業者数の推移を見ると、失業者数は2016年8月以来前年比減少が続いている。
失業者数は、「労働力人口-就業者数」で表される。すなわち、労働力人口が一定で就業者数が増加すれば失業者数は減少する。また、就業者数が一定でも労働力人口が減少すれば失業者数は減少するという関係である。この関係を利用し、失業者数の変化(前年比、以下同)を労働力人口の変化と就業者数の変化に分解すると図の通りとなる。
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週刊エコノミスト
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