黒岩祐治・神奈川県知事 神奈川から「ME-BYO」広める
有料記事
神奈川県の最大の課題は圧倒的な勢いで進む超高齢社会だ。高齢化の進むスピードはどの県よりも速い。従来の社会保障システムを続けていると立ち行かなくなり崩壊する。病気になってから治すのではなく、食、運動、社会参加といった日常の活動を通じて健康な状態に近づけていこうというのが県が進める未病(ME-BYO)コンセプトだ。
高齢者は病気になりやすいだけでなく、既にいくつかの持病を抱えていることも少なくない。それは仕方のないことだと思っていたら、病院も機能できなくなるという危機感が我々にある。そうならないためには、病気にならず健康な時代を長くすることが必要だ。未病は健康と病気を従来のように二分するのではなく、心身の状態は健康と病気の間を行ったり来たりしながら連続的に変化すると捉える。色で言えば、健康を「白」、病気を「…
残り729文字(全文1086文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める