テクノロジースマホAIで病気を治す医療&ビジネス

中国ヘルスケア事情 AI・スマホが地域間格差を是正 一気に普及する「遠隔診療」=片山ゆき

平安保険の医療アプリ(Bloomberg)
平安保険の医療アプリ(Bloomberg)

 中国では従来、社会インフラが整備されている大都市でないと適切な医療サービスを受けるのは困難な状況が続いてきた。しかし、AI(人工知能)やスマートフォンを活用することで、医療分野において、地方でも最新の技術やサービスなどの導入が普及している。

 広東省にはAIドクターが活躍している病院がある。病院指定のアプリを使って、自宅などからスマホのカメラを通じて症状を伝えると、症状が軽い場合はAIが3分でおおよその疾病を判断してくれる。同時に、問診予約もできるので、病院で長時間並ぶ必要もない。病院に到着したら専用端末で顔認証、窓口で診察券の提示も不要だ。医師の診察でも、事前のAIドクターの判断と実際の症状を確認し、問題がなければそのまま薬を処方するという。医療費の支払いもスマホ決済のため、病院に財布を持っていく必要はない。

残り927文字(全文1287文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事