テクノロジースマホAIで病気を治す医療&ビジネス

中国ヘルスケア事情 AI・スマホが地域間格差を是正 一気に普及する「遠隔診療」=片山ゆき

    平安保険の医療アプリ(Bloomberg)
    平安保険の医療アプリ(Bloomberg)

     中国では従来、社会インフラが整備されている大都市でないと適切な医療サービスを受けるのは困難な状況が続いてきた。しかし、AI(人工知能)やスマートフォンを活用することで、医療分野において、地方でも最新の技術やサービスなどの導入が普及している。

     広東省にはAIドクターが活躍している病院がある。病院指定のアプリを使って、自宅などからスマホのカメラを通じて症状を伝えると、症状が軽い場合はAIが3分でおおよその疾病を判断してくれる。同時に、問診予約もできるので、病院で長時間並ぶ必要もない。病院に到着したら専用端末で顔認証、窓口で診察券の提示も不要だ。医師の診察でも、事前のAIドクターの判断と実際の症状を確認し、問題がなければそのまま薬を処方するという。医療費の支払いもスマホ決済のため、病院に財布を持っていく必要はない。

     病院側によるとAIドクターは、リアルなドクター(医師)の診断より正確性が総じて高いという。AIドクターは、通院で行う軽い症状や慢性病など200種の疾病の診断が可能で、末端の地域医療で扱う疾病のおよそ90%をカバーできる。現段階では、主に医師の診断、画像診断のサポートとして活用しているが、医療コスト削減とい…

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