医療ビッグデータ 遠隔から患者情報収集 新薬開発へ活用も=繁村京一郎
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2018年4月の診療報酬(医療行為の価格)改定で、自宅などでもスマートフォン画面等を通じて診察を受ける際の「オンライン診療料」が新設された。将来的には、在宅での診療から服薬指導までがオンライン化されるための「開かずの扉」が少し開いたと言える。同年5月には次世代医療基盤法が施行され、医療データの利活用を円滑にする法整備がされた。医療ビッグデータの利活用の機会が広がっている。
オンライン診療は診察や管理だけでなく、患者の平時の状態の把握、脈拍や血圧といったバイタル(生命兆候)データの取得が可能となる。データが蓄積されれば、AI(人工知能)による診断、医療の効率化がさらに進むだろう。
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週刊エコノミスト
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