中古のすすめ 下町の庶民派エリアを狙え 南千住、三ノ輪、入谷……=沖有人
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いまマンションを買うなら新築か中古か。私は断然、中古を推す。
マンションは用地の確保で、ホテルと競合する。ホテルの方が採算がいいため、都心の高層建築が建つ場所ではマンションが建たなくなった。建ったとしても、ペンシルのような細く、総戸数の少ない物件か、前面道路が狭い「二等立地」の物件だ。
マンションの資産価値は立地で決まる。新築は、1年経過したらすべてが中古になるので、立地の差が如実に資産価値の差になってしまう。立地の悪い新築より、立地のいい中古を選択する人が増えているのは自然な成り行きだ。
価格の下がり方からいっても、中古の方が有利だ。新築物件の1年後の下落率の平均は、都区部5%、都下・神奈川県10%、千葉県・埼玉県15%。中古の1年後の下落率は通常2%で、仲介手数料と合わせると5%になる。つまり、都区部は新築も中古も下落率は変わらないが、それ以外のエリアでは中古を購入した方がいいことになる。
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週刊エコノミスト
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