新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 本気で買うマンション

新築を買う 郊外・駅徒歩8分以上 埼玉・千葉に有望エリア=桜井幸雄

(出所)編集部作成
(出所)編集部作成

 首都圏で不動産価格が上昇するとき、「値上がりの連鎖」は特殊な動きをする。都心から始まる価格上昇は神奈川県に波及し、北上して、東京都下、埼玉県に及び、千葉県に下りてきて一周となる。この動きを地図の上でなぞると、ひらがなの「の」になる。不動産業界では「『の』の字の法則」と呼んでいる。

「の」の字で価格上昇が広がるとき、「千葉県まで値上がりが波及すれば、そこで終息する」というのが従来の経験則である。ただし、平成バブルの際は、千葉県まで来てからもう一度都心部の不動産価格が値上がりし、「の」の字がもう一周した。そして今、都心部の新築マンション価格は、平成バブル期の最高水準をあっさり超えて、下がる気配がない。現在は、バブル時代同様に経験則が通用しない不動産市況に入っているとみれば、都心部の高止まりが、神奈川、都下、埼玉、千葉に広がる可能性もある。

 では、現在の「の」の字はどこまで進んでいるのか。神奈川、都下、埼玉ではすでに駅近新築マンションが高価格化し、武蔵小杉や横浜、浦和といった拠点駅周辺では70平方メートルの3LDKが7000万円の水準まで達しているケースが多い。「の」の字は千葉県内に入ったところと考えられる。千葉県の東京寄りである市川や船橋、習志野では、駅近・新築マンションの3LDKが7000万円の水準に入った。

残り1926文字(全文2488文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

11月26日号

データセンター、半導体、脱炭素 電力インフラ大投資18 ルポ “データセンター銀座”千葉・印西 「発熱し続ける巨大な箱」林立■中西拓司21 インタビュー 江崎浩 東京大学大学院情報理工学系研究科教授、日本データセンター協会副理事長 データセンターの電源確保「北海道、九州への分散のため地産地消の再エネ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事