週刊エコノミスト Online勝ち残る・消える大学

データサイエンス 3大学で新学部始動 「金の卵」に先走る企業も=編集部

    滋賀大の3年生は、ゼミで実践的な課題解決を進めている
    滋賀大の3年生は、ゼミで実践的な課題解決を進めている

     ◆滋賀大 トヨタなどと連携実績

     京都と名古屋の中間に位置する滋賀県。開学以来およそ70年にわたり、経済学部と教育学部の2学部体制を続けてきた滋賀大に2017年4月、全国初のデータサイエンス学部が開設された。

     当初から、企業や団体から提供される本物のビッグデータを使うことにこだわってきた。記者が訪れた日は、総務省統計局から出向中の槙田直木教授によるゼミが開かれていた。学生に与えられた課題は「ある公共団体が毎年実施しているアンケートのデータ結果が、突然、変化した年がある。その原因は何か探れ」。学生は、学んだ統計の知識を活用しながら、エクセルで分析していく。槙田教授は「リアルなデータには、想像もつかないような課題が隠れている。学生にとって貴重な経験になる」と話した。

     学部の生みの親は、計量経済が専門の前学長、佐和隆光氏だ。少子化が進む中、国の教育養成学部縮小・廃止方針を受けて危機感を募らせていた佐和氏にとって、新学部の開設は大学の生き残りをかけた挑戦でもあった。

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