週刊エコノミスト Online勝ち残る・消える大学

大森昭生・共愛学園前橋国際大学学長 群馬から「飛び立たない」グローバル人材育てる

大森昭生 共愛学園前橋国際大学学長
大森昭生 共愛学園前橋国際大学学長

「学長が教育面で評価する大学」(朝日新聞出版)として、3年連続全国5位。その秘密を聞いた。

(聞き手=稲留正英・編集部)

 同志社創設者、新島襄が発起人の一人である共愛学園は130年前から英語教育を軸に地元人材を育ててきた。中曽根康弘元首相の母君も当学園の出身だ。群馬県内で初めて高校に英語科を作り、高校の海外留学プログラムも充実しているので、地元では「英語の共愛」と言われている。

 開園100周年の1988年に女子短期大学を設立し、国際教養科を設置した。その後、110周年の99年に現在の4年制大学とし、国際人を育成しようと、全国初の「国際社会学部」を作った。「ほかのどこにもないのだから、全国から多くの応募があるだろう」と考えたが、フタを開けてみれば、誰も来てくれない。定員割れが続き、開学後3〜4年で充足率は64%まで落ちた。この時にカンフル剤として、実用英検2級などの資格取…

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