週刊エコノミスト Online勝ち残る・消える大学

全国大学再編マップ 「1法人複数大」で統合進む 国公私を超えた地域連合も=木村誠

(注)(公)は公立、(私)は私立。アンブレラ方式は合意済みの例を記載。他のものは構想段階。ただし宇都宮大と群馬大の共同教育学部、山梨の連携は正式合意。いくつかの項目については、各大学の所在地が近いため、アイコンを一つにまとめた。新設の大学は2020年度の主なもの、専門職大学は地方の注目すべき大学のみを記載 (出所)編集部作成
(注)(公)は公立、(私)は私立。アンブレラ方式は合意済みの例を記載。他のものは構想段階。ただし宇都宮大と群馬大の共同教育学部、山梨の連携は正式合意。いくつかの項目については、各大学の所在地が近いため、アイコンを一つにまとめた。新設の大学は2020年度の主なもの、専門職大学は地方の注目すべき大学のみを記載 (出所)編集部作成

 大学の再編事情や新設について、主な動きを地図化してまとめた(図1、図2)。

 具体的な取り組みが目立つのが、「アンブレラ方式」による経営統合だ。一つの国立大学法人に複数の大学が所属するので、傘のようなイメージからこう呼ばれる。

 アンブレラ方式は、2003年の東京海洋大(東京商船大と東京水産大)のような教育研究上も含めた完全統合とは違って、各大学の独立性を保ちながら統合するのが特色だ。奈良女子大と共学の奈良教育大が「奈良カレッジズ」と自称する統合も、アンブレラ方式だからこそ実現した再編事例の一つだ。本来、女子大と共学単科大との完全統合は、どちらかのアイデンティティーを無視しなければ、成立し得ないからである。

 アンブレラ方式は、各大学の財産(キャンパス、歴史、ブランド力など)を維持しつつ、総務、企画・評価、財務などの経営管理部門を共通化して合理化を進めるため経営コストが軽減される。そして、これこそが文部科学省や財務省の当面の狙いである。

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