全国大学再編マップ 「1法人複数大」で統合進む 国公私を超えた地域連合も=木村誠
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大学の再編事情や新設について、主な動きを地図化してまとめた(図1、図2)。
具体的な取り組みが目立つのが、「アンブレラ方式」による経営統合だ。一つの国立大学法人に複数の大学が所属するので、傘のようなイメージからこう呼ばれる。
アンブレラ方式は、2003年の東京海洋大(東京商船大と東京水産大)のような教育研究上も含めた完全統合とは違って、各大学の独立性を保ちながら統合するのが特色だ。奈良女子大と共学の奈良教育大が「奈良カレッジズ」と自称する統合も、アンブレラ方式だからこそ実現した再編事例の一つだ。本来、女子大と共学単科大との完全統合は、どちらかのアイデンティティーを無視しなければ、成立し得ないからである。
アンブレラ方式は、各大学の財産(キャンパス、歴史、ブランド力など)を維持しつつ、総務、企画・評価、財務などの経営管理部門を共通化して合理化を進めるため経営コストが軽減される。そして、これこそが文部科学省や財務省の当面の狙いである。
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週刊エコノミスト
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