マーケット・金融日本経済総予測 2020

アナリスト相場予想 株価 日経平均は一進一退=井出真吾

 2020年の日経平均は変動率がやや大きく一進一退だろう。20年末は2万3000円程度を予想する。19年後半は米中貿易摩擦の緩和期待や、景気の底入れ期待から世界的に株価が上昇した。

 しかし、米中関係は農産品の輸入など合意しやすい分野限定の「部分合意」に過ぎず、米国が重視し中国が抵抗している産業補助金や知的財産権の問題は棚上げ状態だ。

 中国はじめ在庫調整が進んだことで景気が回復に向かう可能性はあるが、V字回復は見込めない。米中を巡る先行き不透明感が根強く、設備投資や雇用など企業心理の急回復は望めないからだ。期待先行で上昇した世界の株式市場は春には現実を意識し、日経平均は2万2000円割れまで調整か。

残り260文字(全文562文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事