IT巨人の落日 「GAFAvs中国」が本格化 先進国の規制強化が逆風に=桑津浩太郎
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中国の都市部では近年、キャッシュレス化やシェアバイク(自転車の共有)など、日常生活を便利にする新技術やサービスが急速に普及している。習近平国家主席の指揮の下、次世代の先端技術を導入した大規模なスマートシティーの建設計画も各地で進められている。欧米の大手IT企業が各国で規制強化の逆風にさらされる中、中国では官民一体となってIT企業の成長が加速している。
北京から100キロ離れた農村地区である雄安新区。モデル都市として自動運転バスや無人移動販売機、無人清掃車が街中を動き回り、スーパーマーケットも無人だ。世界最大のネット通販企業のアリババは人工知能(AI)やビッグデータを活用した交通渋滞の緩和や、データ共通基盤を活用した多様なサービス展開を杭州で進めている。
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週刊エコノミスト
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