週刊エコノミスト Online世界経済総予測 2020

激変の穀物市場 “米国1強”時代の終わり 在庫率低下で不安定化加速=柴田明夫

    ウクライナなどに押される米国のトウモロコシ(イリノイ州)(Bloomberg)
    ウクライナなどに押される米国のトウモロコシ(イリノイ州)(Bloomberg)

     かつてトウモロコシといえば米国が圧倒的シェアを持つ作物だった。米国は2007/08年度(07年後半~08年前半)の世界のトウモロコシ生産の4割強、輸出の約6割を占めていた。しかし、ここ10年そのシェアは低下している。米農務省によれば、19/20年度の世界トウモロコシ生産量11億トン強のうち米国のシェアは31%にとどまっている。世界のトウモロコシ輸出量も米国のシェアは28%まで低下した。世界の小麦市場でも生産・輸出国の分散化が進んでいる。

     現在、米国はかろうじて世界最大の穀物生産・輸出大国の地位を維持しているが、いまや世界の穀物市場で米国1強時代は終わりを告げようとしている。代わって生産大国として台頭してきたのが中国、ブラジル、アルゼンチン、ウクライナなどだ。

    残り2166文字(全文2500文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    3月9日号

    最強の米国株&経済16 ダウ3万8000ドルの声も 「買い参戦」する日本の個人 ■市川 明代/白鳥 達哉18 米国株 注目の30銘柄 宇宙旅行やアフリカ版「アマゾン」 ■岡元 兵八郎21 まだある注目銘柄 身近なアップル、ディズニー 国策のテスラやネクステラ ■佐藤 一樹25 ネット証券で買う 定額 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事