マーケット予測 米国株 実体経済は悪化、株価割高=馬渕治好
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高値 2万8000ドル(12月)
安値 2万2000ドル(5月)
足元の米国株価は、「米中部分合意期待」「金融緩和効果期待」「景気・収益の底入れ回復期待」を目いっぱいに織り込み、予想PER(株価収益率)で測った割高さを強めている。米国の実体経済面では、製造業の減速は2020年半ばまで続こう。一方、消費者心理は頭打ちで、所得の伸びも鈍化しており、個人消費が堅調でも全体景気の悪化は覆せまい。
景気悪化で企業財務への疑念が強まれば、米企業の負債残高(対名目GDP比で史上最高)に対する投資家の警戒感から、社債による資金調達が滞りかねない。米企業は社債で調達した資金を自社株買いに充ててきたが、それが難しくなろう。
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週刊エコノミスト
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