電池 災害・停電時、再エネ自家消費 家庭用蓄電池が新市場に=鷹羽毅
有料記事
関連銘柄 旭化成、昭和電工
リチウムイオン電池は1991年の商品化からもうすぐ30年を迎えようとする。今日多くの機器・装置を動かすパワーとなっており、今後も用途は拡大するだろう。富士経済の調査によると、2022年のリチウムイオン電池の世界市場は17年比2・3倍の7兆3914億円に達する。19年に旭化成名誉フェローの吉野彰氏がリチウムイオン電池の開発に貢献した功績でノーベル化学賞を受賞するなど、日本企業が関連産業で強みを持つ。
リチウムイオン電池は主に、正極材、負極材、電解液、セパレーターで構成される。電源につなぐと、金属酸化物でできた正極からリチウムイオンが抜け出し、電解液を通って負極に到達し蓄積される(充電)。装置・機器のスイッチが入ると負極からリチウムイオンが放出され、電解液を通って正極に移動(放電)し、電池のエネルギーとなる(図)。
残り1723文字(全文2097文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める