週刊エコノミスト Onlineノーベル経済学賞 RCT革命

基礎から学ぶRCT 純粋な“くじ引き”で比較対照グループ作成=青柳恵太郎

    貧困を減じるためにも Bloomberg
    貧困を減じるためにも Bloomberg

     介入(何らかの課題解決を意図して行われる取り組みのこと)の効果を検証する際には、比較が重要である。比較とは、介入が実行された場合とされなかった場合を比べることであり、このことはデータ分析の基本となる。英語にはリンゴとオレンジを比較する(comparing apples to oranges)という表現がある。全く前提条件が異なるもの同士の比較はできないという意味だ。当たり前のことのように思えるが、介入が行われる現実社会の中でリンゴとリンゴを比較することは思いのほか、難しい。

     2019年のノーベル経済学賞受賞者であるエステール・デュフロ氏やアビジット・バナジー氏らも取り組んだマイクロファイナンスを例に考えてみよう。この取り組みは、貧困層に少額の資金融資をすることで、貧困からの脱却を促そうとするものだ。

    残り2274文字(全文2629文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月15日号

    税務調査 コロナでも容赦なし!16 コロナ「中断」から再開 効率化で申告漏れ次々指摘 ■種市 房子19 元国税局芸人に聞く! さんきゅう倉田「手ぶらでは調査から帰らない」23 国税の「最強部隊」 「資料調査課」の実態に迫る ■佐藤 弘幸24 「やりすぎ」注意! 死亡直前の相続税対策に相次ぎ「待った」 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事