長期金利 反転上昇しやすい=徳勝礼子
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日銀が7月から国債の大規模増発を始め、10年債のほか超長期債も順調に消化されている。10年国債金利の上昇も0・05%で止まった。その後、米国の10年国債利回りが0・5%台の低水準に沈み、ドル・円が1ドル=105円まで円高に振れたことなどを踏まえると、日本の国債利回りにはまだ低下余地があるように見える。
一方で、短期金利は高止まりする傾向が強まっており、長期債を保有する際の調達コストを圧迫することにより、長期金利の上昇要因となる。この1カ月ほどは、短期国債利回りはマイナス0・1%以上、金融機関同士が短期資金を貸借する際のコール・レートもマイナス0・05%以上での取引が多い。
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週刊エコノミスト
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