東京市場 ストラテジストが読む EV化で海外に遅れる自動車株=藤戸則弘
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自動車株の評価に大きな変化が訪れている。従来は成熟産業・低成長であり、また典型的な景気循環型産業との解釈が一般的だった。ところが、「EV(電気自動車)化」「自動運転化」のイノベーションが押し寄せ、自動車株に新たな成長の潜在力が加わったとの見方が台頭している。産業構造の変化に伴う再評価である。
当初は、米テスラに象徴されるEV専業メーカーのみが脚光を浴びていた。ところが、欧米の自動車メーカーが相次いで本格的にEV化に邁進(まいしん)すると発表し、にわかに既存メーカーの株価も動きを見せ始めた。ドイツでは、フォルクスワーゲンが今年3月16日、「2025年までに世界EV市場のリーダーを目指す」と表明し、EV車載用電池の工場を新たに6カ所建設すると発表した。同社の株価は、昨年3月に安値79・3ユーロまで売られ、…
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週刊エコノミスト
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