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週刊エコノミスト Online 完全復活!第94回都市対抗

復活する声出し応援 高い熱量でプレー後押し ジントシオ

チームカラーのオレンジ色でスタンドを染めるENEOSの応援
チームカラーのオレンジ色でスタンドを染めるENEOSの応援

 都市対抗野球の名物の一つが趣向を凝らす応援合戦だ。声出しが解禁となった今回は、コロナ前の姿に戻るだけでなく、さらなる盛り上がりが期待されている。

>>特集「第94回都市対抗野球」はこちら

 2021年末にトヨタ自動車野球部に得点テーマ「絆」とチャンステーマ「ドライブ」の2曲を提供したが、まだこの2曲を声出し応援解禁の状態で聴いたことがないので、今年の都市対抗野球は非常に楽しみにしている。

 作曲した縁で、昨年の都市対抗でトヨタの応援団に加わって演奏する機会があったが、試合が盛り上がるにつれてトヨタの社員の皆さんが熱くなって声が出始めてしまったのを応援団が制止する場面があった。応援団は応援を盛り上げるためにやっているのに、盛り上がってきたら止めなければいけないというもどかしさがあった。今年はそういう制限がないので、応援団は思いっきり応援できると思う。

 応援歌制作後にトヨタの工場見学に行ったが、都市対抗は、出場選手と応援する社員が同じ職場で働く場合がある。選手は社員にとって身近な存在であると同時に、会社を代表する存在で、社員にとっても誇りになっている。そして都市対抗は選手にとっての晴れの舞台である。だからこそ、選手は会社を背負っている感じがする。選手は他の社員が働いている時間に野球の練習をさせてもらっているので、都市対抗で何らかの結果を出したいと思っている。

 それゆえ高校・大学やプロなど他の野球より都市対抗の応援の熱量は大きい。応援団の応援合戦は、都市対抗の大きな魅力になっている。代表する都市の伝統芸能の演奏や踊りをやるなど、各社が会社を挙げて趣向を凝らした応援を行っている。今年は出場しないが、自動車教習所の宮崎梅田学園は「交通安全」という横断幕を掲げていて、会社の色が出ていて良いと思う。

 また、その地域のゆるキャラが登場して、盛り上げることもあり、例えば、Honda熊本の応援にはくまモンが登場することがある。

盛り上がる名曲

 応援で盛り上がる有名な曲もある。試合前や試合後、ラッキーセブンにはチーム応援歌が流れるが、有名な方が作っていて、耳に残る曲が多い。私が好きなチーム応援歌の名曲をいくつか挙げると、まずは西部ガスの「永遠のエナジー」で、作詞・作曲はさだまさしさん。次が三菱グループ(三菱重工East、三菱重工West、三菱自動車岡崎)の「三菱賛歌」。私は三菱の社員ではないが、この曲を聴くと三菱を好きになるし、愛社精神が芽生える。日本の会社で働いて良かったと思えるような曲で、作曲は山本直純さん。そして、JR東日本の「明け行く空に」。森田公一さんの作曲で、サーカスが歌っている。

 チャンステーマは私が作ったものを除くと、好きな曲は、まずはセガサミーの「輝彦」。あとはNTTグループ(NTT東日本とNTT西日本)の「チャンス&スパートNTT」。この曲に合わせて、東京ドームの約…

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