《東京市場》円高・ドル安見越して内需系銘柄が浮上か 三宅一弘
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為替相場は超円安に転機が到来するなど世界の投資環境は大きな節目を迎えたようだ。主要国の物価は沈静化が明確になってきた。カギを握る米国物価も秋には安定目標2%の達成がみえてきた。世界の金融政策はインフレと景気の減速から利下げ局面に移行しそうで、米国も秋以降、早ければ9月会合で利下げに踏み出しそうだ。一方、日銀だけは超緩和策の修正を進める姿勢である。
為替は米国の利下げを契機に、日米金利差縮小から円高・ドル安局面入りが予想される。2021年以降強まった急速な円安・ドル高は大きな転換点を迎えた可能性が高い。日本経済にとっては春闘で大幅賃上げを実現したが、円安や物価高もあって、実質所得が前年比減少し、消費低迷が続いてきたが、今後、内需関連が好転しそうだ。
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週刊エコノミスト
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