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週刊エコノミスト Online 深層真相

高血圧の“基準緩和”というフェイクを専門家が拡散させた事情

 高血圧の治療を巡り、混乱が起きている。厚生労働省の健診・保健指導プログラム、いわゆる“メタボ健診”などで、高血圧で治療を受けていない患者に医療機関の即時受診を勧める基準が緩和されたという誤情報が出回った。受診すべき高血圧値(収縮期血圧=上の血圧)が今年4月に改定され、140~159ミリHgから160ミリHg以上に変更されたというものだ。

 大学教授や有名科学者が動画やブログで発信し、一部の医師や薬剤師もネットで拡散させた。実は、健診での受診勧奨判定値は以前から160ミリHg以上で、そこつな勘違いから起こった誤情報のようだが、そのせいで高血圧の診断や治療はいいかげんという見方が広まった。慌てた日本高血圧学会は「高血圧の診断は変えておらず治療は重要」と反論に出た。

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