週刊エコノミスト Online 毎日新聞「経済プレミア」より
衆院選の隠れた争点?自民が「原発支援策」野党の主張は
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「エネルギー基本計画の改定に際して、再エネ、原子力などエネルギー自給率向上に資する脱炭素エネルギーの供給を拡大し、そのための事業環境整備に取り組みます」。自民党は今回の衆院選の政権公約にこう記している。公約に盛り込んだ「原子力の供給拡大のための事業環境整備」とは何を意味しているのか。
エネルギー基本計画は政府のエネルギー政策の指針で、2024年度内に改定することになっている。今回の衆院選で目立った争点になっていないが、与野党の主張には大きな違いがある。
次期エネルギー基本計画の焦点の一つは原発の扱いだ。自民は原発への支援を求める経団連や電力業界の要請を受け、今回の衆院選の公約に原発推進の具体的な政策を盛り込んでいる。
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