トーハンが超ミニ書店の開業支援始める 永江朗
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出版取次のトーハンが10月、小型書店の開業を支援するサービス「HONYAL(ホンヤル)」を開始した。今までなら取引の対象とならなかったような売り上げ見込みの小さな書店を想定している。昨今増えている独立系書店や飲食店、さらには公共施設、一般企業との連携も視野に入れているという。
興味深いのは取引条件である。通常、書店を開業するとなると、連帯保証人や信認金(保証金)が求められる。信認金は予測される売り上げの1カ月分が相場だといわれる。そのほか、開業時の初期在庫の費用も必要。もちろん店舗の家賃や保証金、内装費など取次以外に支払う費用もあるので、書店開業にはかなりお金がかかり、個人が簡単に始められるものではない。
ホンヤルではこのハードルを下げた。連帯保証人も信認金も原則不要。初期在庫費用は開業時一括払いではなく分割払いも可(要相談)。書店の取り分となるマージン率は一般的な書店と同程度というから、定価の2割強というところだろうか。
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週刊エコノミスト
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