新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online FLASH!

18年後半のFRB 米金融政策は利上げ継続の公算 経済好調、貿易などリスクも=鈴木敏之

米下院金融サービス委員会で証言するパウエル米FRB議長(Bloomberg)
米下院金融サービス委員会で証言するパウエル米FRB議長(Bloomberg)

 米連邦準備制度理事会(FRB)の2018年後半の金融政策は、段階的な政策金利引き上げを継続する公算だ。政策変更を迫られる要因として、貿易摩擦のマイナス影響や米利上げに伴う新興国からの資金流出への対応などが考えられるが、15年12月以来、7次にわたる利上げの結果、FRBは金融緩和に転じることも可能で、余裕をもって政策を調整できるだろう。

 米国経済は、第2四半期に実質年率4・1%で成長。雇用は、ならせば月平均20万人を超える勢いで伸びていて、失業率は4%割れまで低下している。減税が消費を押し上げ、それが雇用の拡大をもたらし、また消費需要が伸びる循環ができてきている。一方、7月の雇用統計では賃金上昇率は2・7%に抑制されている。インフレ率は目標の2%に到達済みで、日欧と異なり、インフレ率が低過ぎる問題とは無縁である。同時に、この賃金…

残り1080文字(全文1449文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中郁次郎 一橋大学名誉教授「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化■大垣昌夫23 Q&Aで理解す [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事