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今週のポイント 全国消費者物価指数(8月24日) エネルギー価格主導の上昇続く=白波瀬康雄

消費者物価指数(前年比)の推移(総務省統計局「消費者物価指数」)
消費者物価指数(前年比)の推移(総務省統計局「消費者物価指数」)

 総務省が8月24日、7月の消費者物価指数を公表する。6月の消費者物価(生鮮食品を除く総合、コアCPI)は前年比0.8%上昇となり、上昇率は前月から0.1ポイント拡大した。ただし、足元の物価上昇はエネルギー価格の上昇によるところが大きい。コアCPI上昇率(0.8%)を寄与度分解すると、エネルギーが0.56%、食料(生鮮食品を除く)が0.18%、その他が0.05%となる。原油価格は高値圏での推移が続いており、今後は原油価格の上昇が遅れて反映される電気代、ガス代が上昇率を高めることから、エネルギー価格主導の物価上昇が続くとみられる。

 一方で、生鮮食品及びエネルギーを除く総合(いわゆるコアコアCPI)は、前年比0.2%上昇と前月から0.1ポイント低下し、かろうじてプラスを維持している状況だ。物価の基調は弱く、日本銀行が目標とする物価上昇率2%へのハードルは高い。日銀は7月に公表した展望リポートで、2020年度のコアCPI上昇率の見通しを4月の1.8%から1.6%へ下方修正した。

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