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長期金利 急激な上昇は抑制=門田真一郎

10年国債(2017年8月7日~18年8月3日)
10年国債(2017年8月7日~18年8月3日)

 日銀の政策変更は、フォワードガイダンスで短期金利をより長期にわたって抑える一方、長期金利は変動幅を「弾力化」した。特に10年以上の円金利にベアスティープ化(長期金利上昇による急勾配化)圧力をかけ続ける要因となろう。もちろん日銀は指し値オペの水準や輪番オペ発動の日程も弾力化し、今後も急激な金利上昇は抑制されよう。

 金融政策決定会合後の円債市場(特に超長期)の調整は、世界の債券市場にも影響した。円債利回りのヘッジ外債に対する妙味が改善することで、国内投資家の旺盛な外債需要が減退するとの臆測を呼んだためだ。特に昨秋以降は米利上げによるドル調達コスト上昇と、一方で欧州中央銀行(ECB)が来夏まで低金利維持を表明したことを受け、米債から欧州債へのシフトが顕著になっていた。円債市場の落ち着き所には、海外債券市場も注…

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