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東京市場 ストラテジストが読む 9月に日経平均先物売りも=隅谷俊夫

日経平均1年間の週足チャート(2017年8月25日~18年8月17日)
日経平均1年間の週足チャート(2017年8月25日~18年8月17日)

 日経平均株価は米中貿易問題やトルコ問題の行方が不透明で、2万2000円台を中心としたもみ合いを続けている。

 企業業績が総じて好調で、日経平均株価の予想株価収益率(PER)は13倍前後まで低下している。アベノミクス相場がスタートした2013年以降、おおむね13倍から16倍のレンジで推移してきたので、現在は割安な水準にある。今年3月と7月に13倍を下回った時も、割安感から日経平均株価は反発基調に転じた。今回も予想PERからみた割安感が下値を支えよう。

 また、昨年末の日経平均株価は2万2764円で現在とほぼ同じだが、昨年末のニューヨークのダウ工業株30種平均は2万4719ドルで、現在は約1000ドル上回っている。日経平均株価の出遅れ感も下値を支えよう。

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