為替 秋に円高リスクも=佐々木融
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8月初めから、円は主要通貨の中で最も強い通貨となるなど、円高基調が続いている。背景にはトルコの通貨リラの急落をはじめとする新興国市場に対する懸念がある。一方で、ドルが2番目に強い通貨となっているため、ドル・円相場での円高度合いはあまり大きくない。リスク回避志向が強まるときは、通常こうしたパターンになる。
ドル・円は、秋に向けても緩やかな円高地合いが続く可能性が高い。新興国市場はまだ落ち着いたと言うには早過ぎる。日本の個人投資家もそれなりにトルコ・リラ下落のリスクを抱えており、これから円の買い戻しがみられ始める可能性もある。
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週刊エコノミスト
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