マーケット・金融THE MARKET

為替 秋に円高リスクも=佐々木融

ドル円相場(2017年8月14日~18年8月17日)
ドル円相場(2017年8月14日~18年8月17日)

 8月初めから、円は主要通貨の中で最も強い通貨となるなど、円高基調が続いている。背景にはトルコの通貨リラの急落をはじめとする新興国市場に対する懸念がある。一方で、ドルが2番目に強い通貨となっているため、ドル・円相場での円高度合いはあまり大きくない。リスク回避志向が強まるときは、通常こうしたパターンになる。

 ドル・円は、秋に向けても緩やかな円高地合いが続く可能性が高い。新興国市場はまだ落ち着いたと言うには早過ぎる。日本の個人投資家もそれなりにトルコ・リラ下落のリスクを抱えており、これから円の買い戻しがみられ始める可能性もある。

残り121文字(全文386文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事